登山や林道サイクリングでのけもの対策は熊鈴のみでしたが、消しゴムサイズのミニハーモニカを併用することにしました。
獣の雰囲気があるところでミニハーモニカを鳴らし、林道ダウンヒルのような手が離せない場面では熊鈴を鳴らす作戦です。
熊鈴のいいところと不満
とくにこだわりなく選んだコフランの熊鈴をずっと使っています。
チリンチリン響くというより、シャカシャカしています。美しい音色ではなく、チープです。しかも歩いてるだけじゃほとんど音は鳴ってないんじゃないかな。ランニングとか林道のダウンヒルぐらいの振動ならさすがに鳴りますが。熊鈴としてはイマイチな品質だと思います。
しかし悪くない。
というのも私は雑音が大嫌いです。車の運転中でもサイクリングでも勉強中でも音楽はかけません。ただ目的なく歩いてるときでも寝るときでも絶対にかけない。音楽をかけるときは聴くか歌うときぐらいのもんです。
脳のキャパシティが少ないのか不器用なのか神経質なのか、取り組んでいる事と無関係な音がただただ耳障り。
コフランの熊鈴は激しい振動がないと鳴らないので、通常時は鬱陶しくなりにくい(消音機能付きなのでより鳴らさないようにもできる)。一方で林道の下りのような場面ではシャカシャカと鳴るので、獣避けとして機能していると思います。手が離せない場面で音が出せるのは、コフランに限らず熊鈴のいいところです。
ただやはり山を歩いているときや林道サイクリングで坂を登っているときなど、もっと音が鳴ってほしい場面があるのも事実です。これらの場面では振動が少なくコフランの熊鈴は鳴りにくい。熊に出くわしたことはありませんが、登りのカーブを抜けた先に鹿はたまに見かけます。熊鈴が鳴っていないんだから当たり前です。
そこでずっと鳴り続ける熊鈴ではなく、任意のタイミングで大きな音を出せる道具を併用したい。
ホイッスルを併用しよう
「1949年に開発された世界初の救命ホイッスル」という文言に加え、「ヘロヘロのサバイバル下でも、少ない労力で音を出すことができる」という点が肩で息をするような登り坂でも使いやすそうで、ACME(アクメ)のサバイバルホイッスルを購入しました。イギリスの老舗ホイッスルメーカーですね。タイタニック号の乗組員もACME製品を使ってたとかなんとか。
ポケットなどの小さいスペースに収納すると存在感のあるサイズです。しかし棒状なのでバックパックにぶら下げていつでも鳴らせるようにしつつ、プラプラしないようにバンジーコードで抑えやすいのはメリットだと思います。
ACMEの笛以外に2つの候補がありました。
1つはバックパックのチェストストラップに付属している笛を積極的に使う案。費用がかからず、重量増にもなりません。しかしわざわざチェストストラップを外して口にくわえるのはめんどうでどうせ使わない。また自転車だとそもそもバックパックを背負っていないときがある時点でこの案はボツです。
2つ目は消音機能付きのよく響く熊鈴を使う方法。鳴らしたいときだけ消音を解除する使い方です。それなら携帯する道具数は増やさずに済みます。しかし常時ではなくたまに鳴らすような使い方では、音量や鳴らしやすさから熊鈴は不向きに思えます。笛は鈴より大きな音が出せるはずなので、たまに鳴らすような使い方では笛のほうが効果的かなと。遭難時にも笛のほうが頼もしい。
コフランの熊鈴はかわいいので買い替えたくないという気持ちもあります。
ミニハーモニカ、いいんじゃない?
実は以前、山歩きやサイクリングのお供にとハーモニカを購入しています。価格が安く軽量コンパクトで、多少指がかじかんでも遊べそうな点がアウトドア向きだと感じたからです。濡れに神経質にならなくていいのも素晴らしい。
結局、外に持ち出すほどハマりませんでしたが、山に楽器を持ち出す行為への憧れはいまだにある。
そんな私がミニハーモニカを見つけたとき、「これだ!」とすぐに購入したのは言うまでもありません。
ミニハーモニカであれば、
・笛のように好きなタイミングで音を出せる
・ついでに遊び道具になる
・バックパックのチェストストラップの笛と役割が被らない
と、今の私にはドンピシャの道具に思えました。
天気のいい河川敷や、人気のない場所でテントを張って日が沈むのを眺めながら…なんて妄想が膨らみます。
商品説明やレビューを見てるとキーホルダーサイズなのに演奏できる曲はたくさんありそうです。
もちろん穴数の多い大きなハーモニカよりは演奏できる曲数は限られるでしょうが、故郷や赤とんぼのメロディが好きなので、そういう童謡さえ演奏できれば私は充分です。あと旅に出るならカントリーロードとか演りたいな。
実際にどこまで獣避けとして使えるかわかりませんが、面白そうなので試してみます。
外観
山で落としても目立つように赤色にしました。
小さいです。
ちょうど消しゴムサイズ。
以前買ったハーモニカよりはるかに小さいです。
外装がプラスチックなのでチープに見えますが、肌に触れても冷たさを感じにくくてむしろいいと思います。
コフランの熊鈴、ACMEの笛と並べても小さい。
リング部分は分解可能
金色のパーツは分解できました。
手であっさりと取れました。簡単に取れすぎてやや不安です。
根本の三角のパーツも取れそうですが、ここにロープやゴム紐を通したいので残しておきます。
重量
重量15g
金具を外すと10.7g。
S.yairiのハーモニカは53.6g(収納ケース込み77g)
ACMEのサバイバルホイッスルは9.1g。
コフランの熊鈴は34.2g。
こうやって見ると熊鈴がけっこう重い。自転車で林道ダウンヒルを考えると、ぶら下げるだけで鳴ってくれる熊鈴は手放せませんが、両手がフリーになる歩きだけならば笛かミニハーモニカでいいような気もします。