所有するバックパックを処分しトレイルバムのビッグタートルを購入した理由

日帰り装備をパッキングしたトレイルバムのビッグタートル 運搬
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OMMのクラシックシリーズをサイズ違いで使用していましたが、思うところがあり全て処分しました。入れ替わるように購入したのがトレイルバムのビッグタートルです。

サイドポケットもウエストベルトもない、ただただシンプルなその姿に惹かれて購入しました。

「こういうのでいいんだよ」っていうバックパック。

トレイルバム公式サイト

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所有しているすべてのバックパック

FUJI FEATHER

所有しているバックパックは3つ。

OMMのクラシックシリーズの25L、32L、40Lです。

山をやり始めた右も左もわからないときに32Lを購入し、しばらくは日帰りも泊まりもそれ1つでまかなっていました。そのうち日帰りに対応しやすいよう25L、冬の泊まりに対応するため40Lを追加しました。ほかのバックパックを検討し、実際に試したこともありましたが、結局クラシックシリーズが好きだったみたいです。

ただ徐々に不満が募ります。

日帰りには25Lでも大きすぎて持て余していました。中間の半端な32Lは出番がなくなり、40Lは使用頻度が少ないのが気になる。

一度気になり始めるとなんだかずっと居心地が悪い。

ある日、その居心地の悪さは「所有している物に囚われているから」だと気づきました。

「所有」から解き放たれて、一度フラットになりたい

クラシックシリーズが好きだからといって合わない物を使い続けていること。新品で手に入らない旧型や廃盤品を手放すのはもったいないという気持ちがあったこと。なにより、この気持ちを認めないようにしていたことが居心地の悪さに繋がっていたように思います。

私は使わないものや使用頻度が少ないものはできるだけ所有したくないし、山だって可能な限り毎回同じ装備で行きたいと思っています。普段着だって同じ服しか着ません。自転車の変速機は取っ払いました。ミニマリストを気取りたいわけでも、ジョブズに憧れているわけでもなく、ただ多物、多機能の複雑さに脳が耐えられないんです。

物に囚われ不満を見てみぬふりをしていた自分と決別し、一度フラットな状態に戻すため、思い切って所有しているバックパックはすべて処分しました。

山道具に限らず、定期的にこういうことがあります。それを繰り返し少しずつ身の回りが整理されていっています。まだまだ道半ばです。

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新たなバックパックに求める条件

山道

すべてのバックパックを処分したため、完全にフラットな状態で新しいバックパックを選べます。「32Lを持っているから役割が被らないよう少し小さめのこれにしよう」ではなく、「これが必要だからこれにする」という選び方ができます。そして購入したバックパックは新たな基準となります。

まず前提となる用途は「自転車でアプローチする里山の日帰り」。里山の日帰りで使いやすい容量帯のバックパックがほしい。なぜなら私がもっともやるのが里山の日帰りだからです。日帰りも泊まりもカバーしようとして失敗したのがクラシックシリーズでしたから、今度は使用頻度が高いアクティビティにピンポイントに合わせて選びます。そのうえで無理のない範囲でほかの用途にも使い回す。

・10〜20L程度で可変する(夏〜冬に対応しつつスカスカにならないような)
・多機能よりシンプルさ
・洗濯しやすいようにフレームレス
・入手しやすく安価(もったいぶらずガシガシ使えるように)
・耐久性がある
・スポーティーなデザインは避けたい

条件をざっとまとめるとこんな感じです。日帰り用のバックパックなら耐久性を犠牲にしてまで軽くする必要を感じないので、重量にはこだわっていません。

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トレイルバムのビッグタートル

トレイルバムのビッグタートル

そんな条件にドンピシャだったのがトレイルバムのビッグタートルです。少し軽い100Dのナイロンバージョンと悩みましたが、使用頻度が高くなるため耐久性を優先してスペクトラバージョンにしました。色はNIGHT CLOUDで、黒に近いチャコールグレーという感じです。

・容量は13〜19L で可変
・ナップサックのようなシンプルさで街使いも違和感がない
・パッドは着脱可能
・Amazonや楽天市場でも安定して購入できる(山と道のような争奪戦はなく価格も落ち着いている)
・シンプルな構造で破損箇所が少なく修理もしやすい

過去に自作したバックパックと発想が同じ

ジマービルトのパイカパックも候補だったなかでビッグタートルに決めました。

条件に合致したこともそうですが、なによりの決め手は過去に自作したバックパックと発想やデザインが近しかったことです。

自作品のイメージは土のう袋にショルダーハーネスを取り付けただけのバックパックです。口は巾着で絞るだけ、ポケット類は一切なしで、ビッグタートルよりもシンプルなもの。OMMのクラシック25を買う前に日帰り里山での使用を想定して作りました。改めて見るとキスリングみたいだな。

底にマチがない理由は、どれだけ荷物が少ないときでも底に荷物がたまらないようにするためです。25Lや32Lを日帰りで使うと下半分がぽっちゃりとし後ろに引っ張られて不快という最大の不満を解決するための策でした。

それがまさにトレイルバムのビッグタートルと同じ発想でした。

トレイルバムにはホーラーという特大フロントポケットが特徴のバックパックがあります。この仕様もまた、発想として自分の中にありました。

トレイルバムとは何か通じ合うものがあると感じ、ビッグタートルの購入となりました。

ちなみにバックパックの自作は難易度が高く諦めました。それっぽい形はできますが、背負い心地の追及に骨が折れる。

ビッグタートルを見て「袋にショルダーハーネスを付けただけ」とはいうものの、これを売り物に昇華するのはなかなか難しいことだと思います。自作に挑戦したからわかりますが、背負心地がいいショルダーハーネスを取り付けるって大変ですよ。

レビューを見てると背負心地の評判はよさげなので、ショルダーハーネスの取り付け角度や幅、クッションの厚みなど、工夫や試行錯誤があったんじゃないでしょうか。

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トレイルバム ビッグタートル スペクトラのディテール

トレイルバムのビッグタートル

ダンボールから出したところ。

ナイロン素材とスペクトラ素材の2種類あり、これはスペクトラバージョン。色はナイトクラウドで、濃いチャコールグレーに白の格子ですね。

・容量は13〜19L
・重量は実測298.6g(チェストストラップと背面パッド込み。パッド実測22.1g)

スペクトラのほうがわずかな重量増と引き換えに耐久性が高くなったと思っていましたが、トレイルバムのHPによるとその差はほとんどないらしい。

トレイルバムのビッグタートルスペクトラ

これが背面。

トレイルバムのビッグタートルのチェストストラップ

上下移動、着脱可能なチェストストラップ。

バックル部が笛になっています。またストラップは部分的にゴム素材になっており、ゆるすぎずキツすぎずのフィット感を得られる、かもしれません。

日帰り装備をパッキングしたトレイルバムのビッグタートル

軽く荷物を詰めてみました。

トレイルバムのビッグタートルのメッシュポケット

メイン気室がパンパンでもメッシュポケットはふっくらと余裕があります。繊細なメッシュではなく、荒く強くなメッシュで好み。口は左右のバンジーコードで絞ることが可能です。

トレイルバムのビッグタートルのループ

メッシュポケットの中央下部には1つループが取り付けられています。

日帰り装備をパッキングしたトレイルバムのビッグタートル

マチが薄いため自立は難しいですね。

トレイルバムのビッグタートルの巾着部分

口は巾着に、

トレイルバムのビッグタートルのストラップ

一本締めのストラップ。バックルはバックパックの上部にあります。長めに設定されているため、物を挟む余裕があります。

トレイルバムのビッグタートルのストラップ

開閉方法がバックルの着脱のほかに、ストラップを緩めて横にずらすことでも行えます。

トレイルバムのビッグタートルの巾着部分

生地に張りがあるため、パッキングしやすそう。視認性もいいですね。ナイロンバージョンはどんなもんなんだろう。

トレイルバムのビッグタートルの付属のパッド

ペラペラなパッドが付属。メイン気室の四隅のゴム紐で固定できるようになっています。ペラペラなので新品であるにも関わらずすでに跡が。あるとないとでは違うでしょうが、好みのマットに交換すると思います。

まとめ

キャンプ装備をパッキングしたトレイルバムのビッグタートル

現物を触って改めて感じましたが、このシンプルさ、超いいですね。

OMMのクラシックもいいんですが、雨蓋、サイドポケット、フロントポケット、ウエストベルトなどパーツが多いのが不満でした。おそらく背負った状態ではクラシックのほうが快適でしょう。ただシンプルさに欠けます。

道具が好きであれこれと買う人よりは、できるだけ買うものを最小限にしたい人やいつも同じ装備で行きたい人にハマるバックパックだと思います。私がそうなので。

別で記事にしますが、0°対応の装備も収まりました。懐が深いぜ。

トレイルバムの公式HPのレビューやハイカーズデポの商品説明や、ビッグタートルを使用した超軽量オーバーナイト装備の記事が参考になりますよ。

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