チューブレスレディにはずっと興味がありましたが、「ビード上げがうまくいかなかったら嫌だな」「石鹸水用意したりめんどくさい」という思いからなかなか手が出ませんでした。
しかしビード上げが難しそうという理由だけでチューブレスレディを試さないのはもったいない。ということで、試しに手持ちのフロアポンプでビードが上がらなければシュワルベのタイヤブースターを購入してチューブレスレディ化しようと決めました。
そして案の定、フロアポンプではまったく歯が立たず、タイヤブースターを購入。
チューブレスレディが合わなかったり、そもそもビードが上がらなければ売るつもりでした。購入前にフリマアプリでの相場もチェックして、そこそこの値段で売れるとわかってましたし。
結果的に買って大正解。ビード上げは楽勝だったし、ビード上げの手間や失敗を恐れることなくチューブレスレディにチャレンジできました。そして私はブロックタイヤやグラベルタイヤなど太めのタイヤを好んで使っているので、チューブレスレディの軽量化の恩恵が大きく、かなり気に入って使ってます。
チューブレスレディ化のためにホイールやバルブコア、シーラント等に加えてタイヤブースターの出費は痛手でしたが、いまではチューブレスレディ化に「必要な機材」として捉えているので後悔はありません。
タイヤ交換やメンテナンス、チューブレスレディ導入のハードルが下がった
シュワルベのタイヤブースターを購入してもっとも良かったことは、ビード上げのハードルが下がったおかげでタイヤ交換やメンテナンスがしやすくなったことです。
記事導入部でタイヤブースターのおかげでチューブレスレディにチャレンジできたと書きましたが、チューブレスレディを使い続ける意味でもタイヤブースターが役に立っています。
ビードがサクッと上がるから気軽にメンテナンスしやすい
人生初チューブレスレディ…あと少しのとこまで来た。
・バルブのゴムが穴に入ってなかった
・タイヤ自体のエア漏れ(バルブ付近にあって、バルブだけの問題だと勘違いした)リムテープも巻き直したけど、昨日の失敗は上の2点が主な原因っぽい。いまはそのエア漏れ箇所でシーラントがぷくぷくしてる https://t.co/3SRfVrmsmS pic.twitter.com/X1wNXIg8II
— モージュー (@yama_chari) January 18, 2022
初めてチューブレスレディタイヤをセッティングしたとき、どこからか空気が漏れていてとても走れる状況ではありませんでした。
いろいろ調べたりチューブレスレディ化の作業を思い返してバルブが怪しいと目星をつけ、タイヤを外しシーラントを吸い上げ拭き取り、諸々チェックして再びビード上げ。
これでエア漏れはなくなり、晴れてチューブレスレディデビューできました。
もしタイヤブースターを使わずに石鹸水を塗ったり激しいポンピングでビードを上げていたとしたら、作業のやり直しはせずタイヤを外さずになんとかしようとしてたと思います。めんどくさいことが大嫌いなので、タイヤブースターがなければチューブレスレディ化を諦めていた可能性もある。
タイヤ交換もしやすい
WTB HORIZON、チューブレスで装着完了。新品のくせにサイドに穴があって空気漏れてたけど、シーラント寄せたら一瞬で止まって感動した。ダウンチューブ下ボトルはギリギリ2本積載できたけど、ダート走ると擦るかも。 pic.twitter.com/80Uuczdwmg
— モージュー (@yama_chari) May 19, 2022
「チューブレスレディ→チューブレスレディ」へ初めて交換する際に、シーラントの処理などさぞやめんどくさいんだろうなと気乗りしませんでした。新しいタイヤは試したいけど、交換作業が億劫。
もしこの状況でタイヤブースターがなくてビード上げに苦労していたら、タイヤ交換をどんどん後回しにしていたと思います。タイヤ1本ならともかく、前後合わせて2本はめんどくさい。
結果的にはシーラントの処理もサクッと終わって、ビード上げはもちろん楽勝。チューブレスレディの交換は想像よりめんどくさくないと実感しました。
1年か2年後にはリムテープのチェックなどが必要になると思いますが、そのときもタイヤブースターがメンテナンスのハードルを下げてくれることでしょう。
シュワルベのタイヤブースターを購入した理由
ビードを上げれるならなんでもよかったんですが、
・破損箇所が少なそう
・かっこいい
・比較的安価
・保管しやすそう
こんな理由でシュワルベのタイヤブースターにしました。
エアゲージ付きの製品もあって便利そうでしたが、シュコシュコするところやエアゲージなどパーツが多いのが気になりました。だからシンプルで破損箇所が少なそうなシュワルベのタイヤブースターにした気がする。記憶が曖昧だけど。
安い買い物じゃないんで壊れにくいほうがいい。
あとタイヤブースターの空気圧(最大11Bar/160PSI)を計測するのに、パナレーサーのデュアルヘッドデジタルゲージが使えたのもよかった。手持ちのフロアポンプにはエアゲージがついてなかったので、シュワルベのタイヤブースターを使うためにフロアポンプの買い替えが必要になるところでした。
使い方
タイヤブースターに付属していた取扱説明書です。使い方はわかりやすく書かれてます。
最大空気圧は11Bar/160PSIなのでお気をつけて。フロアポンプの上限もね。
あとタイヤブースターは転倒しやすいので、寝かせて空気を充填するか、付属のストラップでフロアポンプと一体化するなり気をつけたほうがいいです。
ストラップは傷がつきにくいような素材になってます。