FORETREX601で取ったログはガーミンコネクトやガーミンコネクトモバイルで管理できます。
具体的には登山やサイクリングで通ったルート、速度、距離などのデータをスマホに転送して残せます。
FORETREX601の購入前は、取ったログをスマホでチェックできるとは思いもしませんでした。ミリタリー系のカタブツな端末なのにそんな趣味性の高いことができるんだーと驚きました。しかもお手軽に。
ログなんて無くてもアウトドアで遊べますが、あったらあったで楽しいもんですね。FORETREX601ユーザーは少ないと思いますが、意外と使い勝手のいい端末かもしれません。自転車でも登山でも使えるし。
スマホで確認できること
ガーミンコネクトモバイル（アプリ）で説明します。
上の画像は東京〜富士山の架空のログです。
走行したルートはもちろん、活動時間や距離、速度、高度などが記録されています。
私は別売の温度センサー、tempeを使用しているため、気温の記録も残ります。
こんなデータをFORETREX601で取ることができるのです。
（最高速度の値が異常ですが、実際に使っててこの項目がイカれたことはありません）
トリップデータとは別物
ちなみにガーミンコネクトにはトリップコンピュータに表示されているデータではなく、ガーミンコネクト用？のデータが表示されます。
例えば、軌跡ログを保存する直前にトリップデータをリセットしたとします。トリップコンピュータ側のデータが反映されるなら、ガーミンコネクトの距離や速度が0になっているはずです。しかし軌跡ログを保存してガーミンコネクトを確認すると速度や距離がきちんと表示されます。
つまりガーミンコネクトへ転送するデータとトリップコンピュータ画面上のデータは別物ということです。たぶん
データの正確性
速度、距離、時間はかなり正確だと思います。
走行ルートもFORETREX601の設定次第（ポイントの間隔）で正確性の高いログが取れます。車道と歩道のどちらを走っているのか、ログから見て取れるほどです。街中だけでなく、登山道を歩いた軌跡もバッチリ。
完璧ではないですよ？橋を渡っているはずなのに、川の上を走行したことになってたときはあります。
しかし、それはただ数メートル横にそれただけの話で、毎度毎度バチバチにキマった精度なんて求めてませんから、私としては問題ない。
速度、距離、時間、走行ルートの精度には満足しています。
しかし高度の精度は疑問です。
ざっくりと把握するには使えますが、距離や速度ほどの精度はないのかなという印象。
登山やサイクリングに発つ前に自室でFORETREX601の電源を立ち上げますが、いつも高度が一定ではありません（トリップコンピュータ上のデータの話）。
標高ワカールというアプリで計測した高度が正しいと仮定するならば、最大50mほど高く出たりします。
またガーミンコネクトモバイル上で過去2回、「最高高度」があり得ない値を示し、「最低高度」が0mで、総下降量が非表示になるという異常なデータが取れていたことがあります。どちらもサイクリングのログでした。原因は不明です（総上昇量は妥当な数値だった）。
電源を立ち上げたときの高度差が最大50m程度だし、上述した異常なデータを除けば明らかに変な高度になったこともないので、致命的な精度ではないのかなー。用途によるでしょうが。
私はログにそこまでの正確性を求めてないので、全体的に満足のいく性能です。
※いずれも体感ベースの話なので、どこまで正確かは未検証
GPSの設定
上述したデータの正確性は、「GPS+GALILEO」で運用したときの話です。
購入当初はGPSのみで運用してましたが、ビルひとつない田舎の駅前でも現在地をロストしまくるようになったことがあります。GPS単体では不安定でした。
それ以来、測位精度が向上する「GPS+GALILEO」で運用しています。トンネル以外で現在地をロストすることはなくなりました。都会でも山奥でもずっと安定して使えています。
※購入当初はGPS単体で使えていました。調べてみると、FORETREX601に限らず他のGarmin端末でもGPSの捕捉が不安定になることがあるようですね。「+GALILEO」以外の解決策もあるのかも。
ログをガーミンコネクトモバイルに反映させる方法
ガーミンコネクトモバイルとFORETREX601のペアリングができている前提で進めます。
やり方はとても簡単です。
出発前に前回の軌跡ログを削除し、行動終了後に今回の軌跡ログを保存するだけ。
軌跡ログを保存すると、自動でスマホにログが転送されます。bluetoothなので、ケーブルで繋ぐ必要もありません。FORETREX601とスマホをbluetoothが届く距離に置いておくだけ。
たったこれだけで、走行ルートや距離がスマホで見れるようになります。
操作方法
1.軌跡削除
メニューページで「軌跡→軌跡削除→はい」の順に選択して、軌跡を削除します。
すでに保存してある軌跡ログは削除されません。あくまで取得中のログが削除されます。
2.軌跡ログを取る
軌跡ログは電源が入っていれば常に自動で記録されていきます。ですので、軌跡ログを取得するために必要な操作はありません。
設定で軌跡ログを取らないようにすることもできます。
3.軌跡ログを保存する
メニューページで「軌跡保存→始点と終点を選択」で軌跡ログの保存が完了。その後、スマホへ自動転送が完了するとスマホの通知が鳴ります。
※始点と終点は日時で指定できるため、毎回ログ削除をしてから出発しなくてもいいと思います。ただ私は使ったことがないため割愛。出発前のログ削除を習慣にしていれば問題ありません
登山で例えると
例として、登山のログを取るときの流れを書きます。
まず登山口で「軌跡ログを削除」をします。これで「前回の山行」のログを削除し、「今回の山行」だけの軌跡ログを取り始めることができます。
「FORETREX601をサイクルコンピューターとして使う」でも触れましたが、一応GPS捕捉が完了してから削除するようにしています。捕捉するまでの間の不正確なログを残さないように念のため。上述した異常な最高高度のデータは、GPS捕捉前のログを削除し忘れたのが原因じゃないかとにわかに考えています。
ログは電源オンにすると自動で取り始めてくれるので、軌跡ログを削除したら山歩きに出発です。
山を堪能し下山したら「軌跡ログを保存」するだけ。あとはbluetoothで自動転送してくれます。
まとめると、出発前にログを削除、終了後にログを保存。これだけです。
