自転車と登山でFORETREX601をゆるく1年ほど使ってきたので、普段の私の使い方や活用方法など書きます。とりあえずこの記事ではスマホで作ったルートをFORETREX601に転送する方法について。
前提として、スマホのみの使用で、PCは想定してません。
普段、スマホで作成したルートをFORETREX601に転送し、市街地の自転車移動と山中での徒歩移動に活用しています。自転車ではガーミンコネクト、登山ではジオグラフィカでルートを作り、ケーブルで繋いで転送しています。
FORETREX601の導入当初はWindowsでもMACでもないPC、グーグルのChromebookで使うつもりでした。しかしケーブルでつなぐと購入早々にFORETREX601がフリーズしやがりまして、Chromebookでは使えないとわかりました。強制終了(マスターリセットではない)で事なきを得ましたが、いきなり心が折れそうに。
次にiPhoneを試しましたができなかった(なにをどう試したか全然覚えてない)ので、AmazonのFIREタブレット10を導入することに。iPhone✕ジオグラフィカで作ったルートをグーグルドライブでタブレットに転送し、さらにケーブルでFORETREX601に転送するというめんどくさいことこの上ない方法でやってました。
この方法だと、仮に出先でFORETREX601に入れたルートを誤って削除してしまった場合、その場でルートを作成して転送し直すことができないのも辛い。そしてそのためだけにタブレットを持ち運ぶのは重すぎるので、スマホ単体でルート作成〜転送まで完結させることが理想でした。
乾電池駆動の腕時計型GPS Garmin Foretrex 401をスマートフォンと組み合わせて使うとサイクリング、ハイキングに大変便利によると、Androidスマホなら直接ルート転送ができるっぽかったので、楽天モバイルが出してるRakuten Hand という2万円の機種に乗り換えました。
安い機種ですがルート作成と転送には充分使えてます。タブレットを併用してたころより格段に扱いやすくなったので、以降はサイクリングやハイキングに行く回数が増え、愛着もより増しました。正直、楽天ハンドを導入する前はFORETREX601を買って後悔してたぜ。
ということでスマホ使用を前提として書きます。ひとまずこの記事では「スマホで作成したルートをFORETREX601に転送するまで」について。
手順は、
ガーミンコネクトorジオグラフィカでルート作成→GPXファイルをダウンロード→FORETREX601のGPXフォルダに転送
とシンプルです。購入当初は「GPXってなんだ?」って状態で、ぶっちゃけいまもよくわかってないし、操作もあいまいなままやってたりしますが、困ることなく使えてます。
私は上のケーブルを使ってます。持ち運びしやすいように短めの15cmをチョイス。
Bluetoothでルートの転送ができるようになれば最高なんですけどね。軌跡ログをBluetoothでスマホに飛ばせるんだから、「スマホ→FORETREX601」でもできるようにしてほしい。
自転車のルート作成〜ガーミンコネクト編〜
まずはガーミンコネクトを使用して自転車移動のルートをFORETREX601に転送する方法から。
ガーミンコネクトはウェブやアプリから操作できます。無料です。
私の場合は、
アプリでルートを作成→ウェブからGPXファイルを取得→必要に応じて他サイトで間引く→FORETREX601に転送
という手順でやっています。
PCやタブレットの併用もありですが、私はとにかくスマホからFORETREX601にコピーするようにしてます。スマホ内にルートのバックアップが自然と取れるので、出先でルート削除などのハプニング、誤操作に対応しやすいと考えているからです。PCやタブレットから転送すると、スマホ内にバックアップを取るひと手間が増えちゃうのよ。
ガーミンコネクトでルートを作成する方法は他のサイトを見てもらうとして、この記事では作成したルート(GPXファイル)をダウンロード、間引き、FORETREX601に転送するまでを書きます。
参考:【超絶便利】スマホのGarmin Connectでルートを作成してGarminデバイスに取り込む方法!
GPXファイルをダウンロードする
ルートを作ったらウェブでガーミンコネクトを開き、GPXファイルをスマホにダウンロードします。
サイドメニュー→トレーニング→コース
の順にタップしていくと作成したコースを見れます。
コースを選択し、
「・・・」からダウンロード(GPX)をタップすると、
完了。
上の画像はダウンロード後のファイル名ですが、ガーミンコネクトで付けた名前と同じにすると管理しやすいです。
今回は適当に「東京〜富士」に変更しました。
必要に応じて間引く
FORETREX601にはポイント数の上限があるから、ルートの間引きが必要な場合があります。私はこのサイトを使ってます。
作ったGPXファイルを「ファイル選択」からアップロードして、ポイントは400Pにセット。「処理実行」をして、ダウンロードするだけ。
ダウンロードしたファイル名は間引き前後でわかるように、間引き後には(400p)と追加しました。
※また後述しますが、間引き後のファイル名に「.xml」と勝手につくことがあります。よくわからんけど、.xmlがあるとFORETREX601に転送してもルート表示できなかったので、この段階で.xmlを削除しておいてもいいです。
間引きのポイント数を400にしてる理由は、FORETREX601の1つの軌跡の上限は500とあったので、ならそれ以下にしないといけないかなと思って。サイクリングの距離が長くなるときはポイント数がオーバーしないように上の方法で間引いてました。
ですが一応検証のため試しに300kmのルートをそのままFORETREX601に突っ込んだところ、問題なく動作しました。
実際にそのルートを走って正確さを確かめたわけではないけど、FORETREX601内の「地図参照」からルートの全体像を見た限りでは最後まで途切れてなさそう。さらに130kmと250kmのルートも加えてみましたが、どれも普通に動作してるっぽい。
FORETREX601の「1軌跡につきポイント上限500」ってのは、実際に走行したログに限定した話で、外部から取り込んだGPXファイルは例外なのかな?それとも300kmじゃ500ポイントまで達しない?うーん、わからん。
まあこれまでの経験も踏まえると普通に使えそうだから、この辺の使い勝手は心配してません。仮に出先でなにか起きてもスマホで作り直せばいいし、かなり長いルートなら分割して作ってスマホに入れとけばいい。もちろん間引いたっていい。
ただサイクリング前にFORETREX601の容量パンパンまで入れると、行動中の軌跡ログを保存できるなくなるかもしれない。このログはあとからスマホで確認できておもしろいので、できれば毎回保存したい。
私はこれまで通り、距離が長くなるなら間引きましょうかね。そしてルートはたくさん入れすぎない。
しょっちゅう同じルートを走るなら道なんて自然と覚えちゃうし、たまにしか走らない道ならFORETREX601内にルートを保存しておく必要もないので、この運用方法で不便を感じたことないです。
Bluetoothでルートを転送できればもっといい。お願い、ガーミンさん
転送する
必要に応じて間引いたルート(GPXファイル)をFORETREX601に転送します。
スマホとつなぐ→作ったルートをFORETREX601のGPXフォルダへコピー
これだけです。
ルートを「移動」ではなく「コピー」にしてる理由は、スマホ内にもファイルが残るため、出先でアクシデントでルートが消えたとしても、すぐに再転送可能だからです。バックアップってことですね。
またGPXファイルをスマホ内でも保存しておけば、「以前走ったルートをまた走りたいな」ってときにいちいちルートを作り直したりサイトから再ダウンロードする必要がなく楽です。ケーブルを繋いでFORETREX601にコピーするだけですみます。
フォルダやファイルを整理すると管理しやすいと思いますよ。
もし軌跡リスト内に転送したはずのルートが見当たらなければ、スマホとFORETREX601を繋いで、転送したルートのファイル名を確認してみてください。
ファイルの最後に「.xml」などの文字が並んでいれば、それを削除すると解決する場合があります。よくわからんけど、ファイル名は「.gpx」で終わらないと動作しないみたい。私の場合はこれで100%解決してます。
使い始めのとき転送したはずのルートが見当たらなくて苦労しました。
登山のルート作成〜ジオグラフィカ編〜
ここからは登山の話ですが、自転車と方法はいっしょなので詳しくは説明しません。
ジオグラフィカでルートを作る→アプリ内からGPXファイルをダウンロード→FORETREX601のGPXフォルダにコピー
これでいけます。
ガーミンコネクトではスタート地点とゴール地点を決めて自動でルート作成してましたが、ジオグラフィカではポイントを打って繋いで、手動でルートを作っています。登山道の予習にもなりますし、FORETREX601でルートを表示したときにジオグラフィカで打ったポイントの名前が表示されるので便利なんです。
例えばジオグラフィカで「分岐1」と名前を付けてポイントを打ち、そのルートを転送する。するとFORETREX601のルート上に「分岐1」と表示されるので、現場で進行方向に注意するようになります。
また紙の地図にも「分岐1」と印を付けておけば、スマホを出さずとも地図上で現在地の特定がしやすくなります。「激坂」なんてポイントを打てば、FORETREX601に等高線が表示されずとも起伏の変化を予想できてよさそうです。
ズームアウトしすぎるとゴチャゴチャして実用的ではないですが、ここまで引いた表示にするのは「自分がルートの何合目にいるのか」を確認するときぐらいなので不便は感じてません。普段はもっとズームインして使います。
またジオグラフィカでルートを作るときは、ポイントは最小限にしています。あまりに細かくポイントを打つとめんどくさいですし、カーナビのようなきれいなルートをなぞるだけの行動になるのはちょっと嫌なので、分岐や神社などの要所に限定しています。
ちなみに転送したルートの保管場所はガーミンコネクトとは違います。ガーミンコネクトの場合は「軌跡→リスト」から確認できますが、ジオグラフィカの場合は「ルート→リスト」から確認できます。
これがね、自転車のルートと登山のルートを仕分けしてくれて使いやすいんですよ。
以前はジオグラフィカではなくヤマレコを使ってましたが、その場合は転送したルートの保管場所はガーミンコネクトと同じく「軌跡」だったんです。それでもいいっちゃいいんですが、自転車のルートなのか登山のルートなのか判断しにくいのが不満でした。
ガーミンコネクト(自転車)とジオグラフィカ(登山)の組み合わせなら、「軌跡」と「ルート」に勝手に整理されるので気に入っています。
※同じアプリでもルート作成方法次第で保管場所は変わるかも