前回はファイントラックのツエルト2ロングを購入した理由を書きました。今回は片方はポール、片方は自転車で試し張りした記事です。
これがけっこう手応えあり。購入前に不安だった設営問題(手間や場所制限)を解消できそう。
想定してたよりも設営が難しくなく、なにより自転車の活用方法がバシッとハマった気がするのですよ。トレッキングポールやカヤックのパドル、スキー板でツェルトを設営するように、自転車を無理せず自然な流れで有効活用できたというかさ。
そして「めんどくさがりな自分でも非自立式のツェルトを使いこなせるかもしれない」と思えた。疲労困憊や悪天候時に同じこと言えるかはわからないけど。
自転車を地面に寝かせてハンドルを使うと楽ちん
自転車のこの使い方はかなりよさげです。自転車を横に寝かせて石で高さを稼ぐだけなので手間はかからないし、自転車が倒れてパーツが破損するリスクもありません。
しかも自転車は安定してる上に重いから「自立ポール兼ペグ」と化していて、ツェルトが張り綱1本で安定しペグダウンも不要でした。
四隅をペグダウンして寝かせた自転車のハンドルに張り綱を結ぶだけで片側は立ち上がります。楽すぎる。
ダウンチューブ下のボトル積載で使ってるVoile strapを流用してフロントホイールをロックしてますが不要かも?
手間や破損リスクを抑えられる
ツェルト購入前、自転車をポール代わりにするためにはホイールを外したり、サドルを高くしたり、ひっくり返したり、ブレーキをロックしたりする必要があると考えてました。けどどれも手間がかかったり、高さが不足したり、破損のリスクがつきまとうのでできれば避けたかった。
その点、「自転車を横に置くだけポール」は手間と破損リスクがほぼなく、高さもそこそこ稼げるので最高かもしれない。もともと自転車をポールの代用にするのは木や枝が見つからなかったときの保険のつもりでしたが、これなら積極的にポールとして活用するのもありですね。
持参するペグを減らせて軽量化にもなる上に、専用ポールのように折れることがないのもまたいい。張り綱も短くできるか。
高さ稼ぎの石なし設営パターン
左が石なし、右が石ありで設営したパターン。ハンドル幅は735mm、ツエルト2ロングの天井高は95cm。
画像サイズが違うのと設営が下手なせいでわかりにくいですけど、高さ稼ぎの石がなくてもそこそこ高さが出る。専用ポール側はしっかりと立ち上がるので、居住性に大きな問題はなさそう。
また専用ポール1本を持参前提だと、広場のど真ん中でも最低はこれぐらいの空間が確保できるってことですね。そして立ち木や枝、高さ稼ぎの石のどれか1つでもあれば、ツェルトが持つ居住性を最大限引き出すことができると。
自転車しかなくても、ハイカーズデポの説明のように片方だけ立ち上げるのもありだろうし。そしたらペグダウンも少なくて、自立式より早く設営できる可能性すらある。
フロアレスパターンも試した
設営が下手くそですが、自転車を使ってフロアレス化も問題なさそう。
ほかにもツエルト2ロングはタープ化できるので、自転車をひっくり返して中に入れて設営するパターンも試してみたい。居住空間は狭くなるけどこれも楽な設営方法だと思う。
自転車をひっくり返ししてツェルトを被せるだけでも、通り雨をやり過ごすときに使えそう?
SURLYのモロコバーとシックスムーンデザインズのカーボンポール114cmを使用
ハンドルはSURLYのモロコバー(幅735mm)を使ってます。荷物の積載装置としてもすごく気に入ってるハンドルなんですが、まさかツェルト設営もここまでこなしてくれるとは。ますます手放せないハンドルになりました。
ポールはシックスムーンデザインズのカーボンポール114cm。いいお値段なんですがツェルトの軽さを損なわないために奮発しました。
アライテントのツェルトポールと比べると重量差はおそらく約50g/本。
アライテントのスティックペグが10g/本なので、カーボンポールにするだけでペグ5本分の重量が浮きます。ポール2本ならペグ10本分です。ペグ5〜10本分の重量差と考えると意外とばかにならないと感じました。
そもそも私はポールを1本しか必要としていないので、2本セットで販売されているアライテントやモンベルのツェルトポールは不要でした。それに1本しか買わないならギリギリ許容範囲の価格かなと。ほいほい買い替えるもんでもないしさ。