ツェルトの出入り口に自作の蚊帳を取り付けています。
重量は片側20gと軽量。私は前後に出入り口があるツエルト2ロングを使用しており、前後に取り付けて合計40gです。
シートゥーサミットの軽量モスキートネットの半分の重さで、居住性ははるかに高いです。そしてコストは500円あればお釣りがきます。
メッシュ生地は意外と重い
以前使っていた自立式シングルウォールテントの出入り口には、楽天市場で買った安いメッシュ生地を取り付けていました。穴だらけの生地なので軽いかと思いきや、意外と重いんです。スカスカだからこそ強度を出すために重くせざるを得ないのかもしれません。
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RIPSTOP BY THE ROLL(海外通販サイト)でハイスペックな軽量メッシュを購入することも考えましたが高価です。しかも送料がかかるので、わざわざメッシュのためにそこまでする気にならず。
ライズ1からツエルト2ロングに買い替えてからも蚊帳問題は解決しなかったので、ひとまず安い吊り下げタイプの蚊帳をインストールすることにしました。
不織布を発見
ところで、ULはタイベックや農ポリなど他業界の素材を活用する流れがありますよね。そこで私も未発掘の優れた素材はないかと探していたときに、農業用の不織布を見つけました。
当時はなんのアイデアもなく「いつかなにかに使えそうだ」と買っただけでした。しかしある日、「不織布は蚊帳にできるかも」とひらめきました。
・通気性がある
・虫を防ぐ
・軽量
・安価
蚊帳に求める条件はクリアしています。
そこで試しに雑に蚊帳を作ってみると手応えがあったので、ある程度しっかりと作り直して以来ずっと使っています。
完成品
不織布で自作した蚊帳です。ファイントラックのツエルト2ロングサイズで片側20g、合計40gと軽量。ゆったり目に作ってこの重さなので、しっかりと詰めて作れば合計30gに収まりそうです。実際、雑に試作したときは片側15gでした。
製作当初は耐久性が心配でしたが杞憂でした。蚊帳なんて負荷がかかる部分ではないので、破れや穴あきも今のところありません。もし破損しても生地が安いので修理も作り直しもしやすいです。
防虫性能は信用しています。数百匹はいるであろうメマトイの大群の侵入を許さなかったときはかなり助かりました。市販の蚊帳より目は細かいので、まあよっぽど小さな虫でなければ大丈夫そうです。農業で防虫に使われるような生地ですから、蚊より小さな虫も防げるでしょ。
一方で目が細かい分、通気性はやや劣ると思います。ツェルト内でも風を感じることができるので不足を感じたことはありませんが、気温が高い環境でそこまで使えていなくてなんとも言えず。春秋なら心配していません。
あと蚊帳を取り付けてから気づいたことと言えば、市販の蚊帳より目隠し効果が高いことですね。まったく透けて見えないわけではありませんが、メッシュの蚊帳よりは中が見えません。
上の画像ではツエルト2ロングをフロアレスにして、中に市販の吊り下げ式の蚊帳をインストールしています。一般的なメッシュ生地よりも不織布蚊帳の目隠し効果が高いことがわかります。
人が多いテント場、キャンプ場では役に立つかもしれません。夜中に目が覚めて「外になにか視えるかも」的な恐怖も和らぐと思います。
取り付け
取り付けはライズ1のときと同じ。ツェルトの出入り口に貼る面ファスナーのオス側を貼るだけです。
不織布と面ファスナーはくっついたので、不織布側は無加工でOK。さすがに破損するかと思いきや、意外と大丈夫です。