【FUJI FEATHER カスタム④】375gの革サドルに交換する〜セラサンマルコ リーガル〜

セラサンマルコの革サドル、リーガル FUJI FEATHER
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【FUJI FEATHER カスタム③】バーテープを廃チューブで代用する
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↑ハンドルを交換しバーテープを巻き終えたので、今回はサドルを交換します。

MTBからピストバイクに乗り換えた理由の1つに軽量化がありました。山岳サイクリングやパスハンティング、輪行のような「担ぎ」に対応するためです。

なのに革サドルを買ってしまいました。一般的に軽量化したい自転車には不向きなサドルだと思います。

ではなぜ革サドルを購入したのか?ということを書いてみます。

雨でびしょ濡れになった革サドルのお手入れと感想
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以前から興味はあったが…

趣味として自転車に乗り始めた3年前から革サドルには興味がありました。

単純にかっこいいから。

しかし導入するには至りません。

・馴染めば座り心地がいい
・愛着が湧きやすい
・かっこいい

といったポジティブな要素よりも、

・雨がめんどくさい
・手入れが必要
・重い
・馴染むまで痛い

といったネガティブな要素のほうが上回っていたからです。

たとえば雨対策。レインウェアを着るのがめんどくさくて濡れたまま走ることがあるぐらいなのに、それに加えて革サドルにカバーを掛けるなんてめんどくさくて絶対に無理です。どうせボロボロになるか、即メルカリ行きになるのが関の山。

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機能と見た目なら、機能を選ぶ

機能と見た目(愛着)が高いレベルで両立しているのが理想ですが、革サドルはあまりに見た目に偏りすぎていると感じていました。

経験上、見た目だけの道具は使わなくなります。自転車や山だけでなく、日常生活の道具でも同じです。かっこよくても重くて窮屈なコートは着なくなる。見た目だけのインテリアは不便で腹が立つ。

機能と見た目のどちらかに偏った道具を選ぶなら、機能を選びます。

そんな私だからファッションアイテムの革サドルなんてどうせ使わなくなる。このように考えていました。

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革サドルにも機能的な一面があるのかも

しかし革サドルにも実用的、機能的な面があるのかもと考え直す出来事がありました。

キーワードは「やまめ乗り」。別名おじぎ乗り。

とあるブログでおじぎ乗りについて触れられていて、うさん臭いと感じつつも興味を持ったんです。足の前側から着地して走るフォアフット走法を取り入れてる自分には合う予感がしました。

それでおじぎ乗りに関する文庫本を買って読み進めると、元プロライダーの著者は「サンマルコのリーガルというサドルが気に入ってる」らしい。どんなサドルか調べてみると、なんとそれが革サドルでした。

リーガルにも種類がありますが、著者の自転車の画像にはリーガルらしきクラシックな雰囲気のサドルが付いていました。

元プロで、自転車の乗り方を教えているような人が革サドル(らしきやつ)を気に入っている。しかも機能的な面で。

見た目だけに惹かれていた革サドルに「機能的な一面がある」という大義名分を得た私の行動は早く、サンマルコのリーガルを購入してしまいました。

試しに使ってみないと一生革サドルへの興味は尽きないですからね。ダメだったらダメだったで、諦めが付いていいです。

半信半疑で使い始めたバブアーのオイルドジャケットも自分の生活にはハマったので、革サドルも案外使いこなせるかもしれない。

参考:都市の野生「Barbour(バブアー)のオイルドジャケット」映画監督・平野勝之「暮らしのアナログ物語」【16】

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300g台の革サドル。セラサンマルコのリーガル

茶色の革サドル、セラサンマルコのリーガル

すぐにリーガルを購入したとはいえ、さすがに自分に使えるかどうかの下調べはしました。あまりに重いようなら元プロが気に入ってようが使わなくなるから。

調べてみると300g台。唯一知ってた革サドルのBROOKSのB17は500g台で、チタン使用モデルでも400g台。

参考:BROOKS B17シリーズについて

リーガルは革サドルにしては軽量な部類なんじゃなかろうか。そして一般的なサドルと比べても馬鹿みたいに重いわけじゃなさそうだ。値段もまあまあ。

さらにレースで実績を残してきた名作らしい。

マリオ・チポッリーニやトム・ボーネンなど数多くのライダーがスポンサー契約を破ってまでも使用したという逸話を持つサンマルコの名作サドル「Regal(リーガル)」。

引用:サンマルコ 名作モデルRegal eとエルゴノミックサドルMantraがフルモデルチェンジ

これなら自分でも実用的な道具として使い切れるかもしれない。数十年と続いている定番品なので、万が一ダメにしてしまっても同じ物を入手できる安心感があります。

70年代から存在するようなので、実に50年ですか。たまんないっすね。素材とかも変わらずなのかな?

参考:SAN MARCO REGAL

さらにちょうどそう考え始めたタイミングで好みの色で状態がよくお手頃な中古のリーガルを発見し、これはということで迎え入れることにしました。

雨に気を使う問題は「革の登山靴のほうがよっぽど過酷な環境で使われてるんだからサドルなら余裕でしょ」といったボジティブ思考で解決。

実際、登山靴なんて雨で濡れて岩で削れて泥まみれになるなんて当たり前だから、革サドルもある程度雑に扱えると思いました。

↑私が購入した中古のリーガルの品番は495C042で、Amazon等で見つかるリーガルとは品番が似てるけど違います。完全に同じものではないかもしれません。

重さ

秤の上の茶色の革サドル、セラサンマルコのリーガル

重さは実測で約375g。公称値の380gよりわずかに軽いです。

外観

茶色の革サドル、セラサンマルコのリーガル

薄くも濃くもなくただのブラウンです。使い込むと濃い色になるんでしょうかね。付属の箱には「HONEY PRINTED LEATHER」と書いてありました。

色がハニー、素材がプリントレザーということでしょうか。そもそもプリントレザーがどんな革だ。調べたら革表面に柄をプリントする技術っぽいけど。無地の茶色をプリントしてあるのか?それともガラスレザーみたいなもんなのか。

経年変化、エイジングはいわゆる革らしくはならないかもしれないですが、表面削れば解決だな。まあ使いながら様子見ていきましょ。見た目はうまくいかなくても、いろんなところに行ったという事実は色褪せないぜ。

茶色の革サドル、セラサンマルコのリーガル

座面はクッションが入っていて、カチカチではありません。ほかの革サドルより馴染みは早そう。

後方には銅色の鋲が打ってあります。

装着予定のFUJI FEATHERはシルバーパーツで統一されているので、鋲もシルバーだったらよかったですね。以前乗っていた黒パーツで統一されたマディフォックスのほうが合いそう。けどサドル単体で見ると銅色が素敵。

茶色の革サドル、セラサンマルコのリーガルの裏面

BROOKSのB17の座面はハンモックのように革を1枚張っていますが、リーガルはプラスチックの土台にクッション、そして革が張ってあるようです。

B17の座り心地を絶賛してるブログを見かけますが、構造が違うのでリーガルではそこまでの座り心地を得られない可能性はありますね。

革の馴染みによって一般的なサドルより座り心地はよくなるかもしれませんが、過度な期待はしないでおきます。

また革一枚ではないしクッションが保水するだろうから濡れたら乾きにくそう。ですが代わりに跳ね上げた泥水には強そう。プラスチックがカバーしてくれるので。

下からの水はそこまで気にしなくていいけど、上からの雨には対策したい。

茶色の革サドル、セラサンマルコのリーガルのレール

レールも銅色ですかね。

茶色の革サドル、セラサンマルコのリーガル

MADE IN ITALY。

茶色の革サドル、セラサンマルコのリーガル

時計らしきマークが刻まれています。時刻は9時14分。

作業風景

FUJI FEATHERのサドルを交換している

サドル裏のボルトを緩めてサクッと交換。

FUJI FEATHERのサドルの重さ

付いてたサドルは356.7gです。リーガルは375.4gなので、約20g増量で済みました。これなら許容範囲の重さだ。

セラサンマルコの革サドル、リーガル

交換完了。

交換完了

FUJI FEATHER

↑before

革サドルを取り付けたFUJI FEATHER

↑after

いい感じ。

ただサドルの角度が気に入らない。実用機能に問題なければステムの角度と合わせてみよ。

FUJI FEATHER

バーテープまで茶色にするとクドいかなー。黒のままでもおかしくないし、まあしばらくはこのままかな。

おわりに〜革サドルを長く使いたい〜

セラサンマルコの革サドル、リーガル

革サドル購入の決め手は、年代物の自転車に乗るという記事です。このせいで「革サドル最高だな」という気持ちに火がついてしまった。

何を隠そう私は最新の技術を使った新製品よりも、手入れと修理を繰り返して長く愛用されたボロボロの物のほうに魅力的に感じるタイプなのだ。ビンテージが好きとかそんな話ではなくてね、わかるでしょ?

自分もそうありたいと思うけどなかなか難しい。リーガルがその1歩になればいいな。

一発目の山岳サイクリングでびしょ濡れになったけど、これで思い切り使い倒す覚悟ができたわ。

↓次はフリーギアを交換してギア比を軽くしました

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