紙の地図でサイクリングに行きたい。
性格的にいちいちポケットやバッグから地図を取り出して確認なんてしないので、最初から地図を載せるラックを作っときました。
ステム上に結束バンドで板を固定しただけのシンプルな物です。
「ステム上にラックを設置する」という発想は以前からありましたが、具体的な案は浮かびませんでした。キャリア、ラックというと「金属を加工しなきゃいけいないから難しそうだ」という先入観があったんですよね。
ところが部屋の隅に転がっていたベニヤ板の端材を目にしたときに、「これでいいじゃん!」とアイデアが降ってきました。
自作品にはブログで紹介でするまでもない駄作や未完成品がたくさんありますが、このステムラックは手応えがあったので書いておきます。
名前はグッドラックです。野暮なので理由は語りません。
完成品
まだまだ改造の余地はありますが、ひとまず完成ということにしました。突出し130mmのスレッドステムとランドナーバーに装着しています。
上から見るとこんな感じ。鉄の塊に木製パーツってのもいいっすね。
真横から見ると存在感がありません。
割れが心配なので裏面にはクッションを貼っています。
また自転車を横に倒してもラックは地面に触れないので、転倒で破損するリスクは低いです。
輪行等で自転車をひっくり返すときはステムやハンドルの保護にもなると思います。
重さ
重量は34.6g
サイズ
オートバイではおなじみのツーリングマップルRと比べるとひとまわり小さい。
加工方法
カッターナイフでカットできたので、加工のハードルは低いです。カットしたあとは現物合わせで結束バンドの位置に印を入れ、穴をあけ、ヤスリで仕上げ。クッション貼ったり工夫しながら。
角を切り落としてやると攻撃性が低くなっていいです。
プラダン等で作るとよりお手軽に軽く作れると思います。私は木製ってのが気に入ったのでしばらくはベニヤでいきます。
コの字型の理由
コの字型には理由があります。それは軽量化と押し歩きや担ぎの邪魔にならないようにするため。軽量化はオマケですね。
コの字のおかげでステムやクランプ部を掴むことができます。
元々はただの長方形の板を固定していましたが、押し歩きや担ぎに悪影響が出るのは明白でした。自転車を家から出すだけでもラックが邪魔になってましたから。意外とステム周りは日々掴んでるみたい。
当初は真ん中だけくり抜いて手を突っ込めるように改造するつもりでした。しかし横着して板が割れてしまいまして、コの字型に計画を変更しました。
本当はくり抜くことすらしたくなかったんですけどね。板状なら顔面の泥除けにもなるだろうと考えていたので、くり抜くと泥除け機能を捨てることになります。コの字なんてなおさらです。
ファーストタッチがストレス少なくてよい。コの字型が効いてる。 pic.twitter.com/NXhA81SIPt
— モージュー (@yama_chari) February 20, 2023
しかし地図が泥除け代わりになってくれたので結果オーライ。上のツイートの通り、とても掴みやすく、押し歩きや担ぎへの影響はほとんどありませんでした。
地図を固定
ツーリングマップルRをバラして数枚をジップロックに入れて積載するとこんな感じ。かなり見やすいです。
ラックと地図の先端を合わせてクリップで固定してやると、雨の峠の下りでもめくれることはありませんでした。
グッドラックのポテンシャル pic.twitter.com/NoUPPEhQaf
— モージュー (@yama_chari) February 25, 2023
バンジーコードを追加するとウェアなどの小物も同時に積載できそうです。ハンドルとステムで支えているため、サイズが小さければ重量物にも耐えるかも。ポテンシャルは高い。
積載さえしていれば泥除けとしてもしっかりと機能します。ハンドルを大きく切りながら水たまりに突っ込むと顔にかかりましたが、普通に乗っていれば顔の範囲は完璧にカバーしてくれました。
逆にいうと積載物が濡れるということです。地図を載せるのであれば晴れであっても防水対策しておいたほうが無難。
舗装路だけでなく登山道の地図も見やすいです。しかしコの字を地図が埋めてしまうため担ぎに影響が出ます。
山岳区間では小さく畳んで固定するか、バックパックに移して使用しました。
それではグッドラック!