モンベルのストームクルーザーを自転車と登山用に買った理由

モンベルのストームクルーザー
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モンベルのストームクルーザー。ゴアテックスの誕生が1976年、ストームクルーザー初代は1982年発売と、ゴアテックスを使用したレインウェアの中では超ロングセラーです。

今回、自転車と登山用にストームクルーザーを購入しました。理由はいくつかありますが、最大の理由はレインウェアに悩むのにめんどくさくなったことですね。めんどくさいから定番に頼ることにしました。

レインパンツは決めかねているのでまだ買っていません。

【モンベル】ストームクルーザー ジャケット Men's
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使用目的

登山と自転車での使用を考えています。

オールシーズンの雨具としてはもちろんのこと、寒い季節は防寒着として晴れでも積極的に着用する予定です。夏場は耐久性が低い代わりに安く快適な雨具を用意できるかもしれないので、新調するレインウェアは春秋冬の使用をメイン、夏は保険として持ち運ぶことを想定。

この冬は軽めの雪山デビューを予定していて、そこでも使いたいと考えています。

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これまでのレインウェア変遷

レインウェアはいくつか試したことがあるので、ざっくりと変遷に触れながらストームクルーザーに行き着いた理由を書きます。

ミズノ ベルグテック

初めて買ったレインウェアです。

性能はゴアテックスには及ばないものの、ミズノのベルグテックは安価で入門用にいいと思いました。しかし何度か使用して売り払ってしまいました。

自転車で使って結露でぐっしょりと濡れたことがあり、それで嫌になっていました。加えて価格で妥協して選んだレインウェアということもあり、そもそも気に入ってなかったことも大きかったです。むしろそれが理由か。

モンベル トレントフライヤー+改造レインニッカ+防水ソックス

ベルグテックで結露でぐっしょりと濡れた経験と、防水透湿素材の知識を得たことから、レインウェアに換気性能を求めるようになります。

そこで上半身は脇下にベンチレーションがあるモンベルのトレントフライヤー(数世代前のもの)、下半身は七分丈に改造したミズノの安いレインパンツ+モンベルのゴアハイソックスを揃えました。非防水シューズと合わせます。

快適性は悪くありませんでした。いや、けっこうよかったと思います。とくに七分丈のレインパンツは裾から換気できることに加えて、足さばきがよく登山でも自転車でも動きやすかったです。寒いときは裾口を絞れるようにしていました。

しかしこれもやめました。

大雨のサイクリングでモンベルのゴアハイソックスが浸水したことでシステムが崩壊したからです。検証の結果、履き口からの浸水ではないことは明らかでした。その後、使い捨てのビニールハイソックスを試すも、登山道を歩くには破れやすく不安が残ります。膝まであるロングスパッツも考えましたが、それならロングパンツ1本にまとめたほうが自然な気がして採用には至らず。

加えてゴアテックス嫌いをこじらせたことも要因です。ゴアソックスの決壊や、自転車でトレントフライヤーに穴を開けたこともあって、浸水したら厄介、撥水処理がめんどう、高価で気を使うなどゴアテックスの嫌なところばかり目につくようになってしまいました。その結果トレントフライヤーもさよならです。

タイベック+ビニールベスト

レインウェアに迷っている間にどんどんMYOG(道具の自作)にハマります。そこでレインウェアも自作や改造でなんとかできないか考えるようになり、安くて手に入れやすいタイベックに目をつけました。タイベックは建築資材で防水透湿性があり、登山ではグランドシートやシュラフカバーとして使われています。

タイベックジャケットの背中を大きくくり抜いたウインドブレーカーが軽量で蒸れず快適だったので、それをベースに考えることにしました。

以前にもタイベックの作業着をレインウェアとして使ったことがありますが、上半身も下半身も自転車で使えるほどの耐水圧はなく、あっという間にびしょびしょに。低山登山だけならまだしも、タイベックそのままでは自転車で使いにくい。タイベックの防水性の低さを補う必要があります。

そこでビニール素材を併用することに。

小雨ならタイベックウインドブレーカー単体で透湿換気重視、本降りならビニールベストを追加して防風防水性を確保する作戦です。気温10度の本降りの状況でタイベックのみで粘りすぎびしょびしょになり体を冷やしましたが、ビニールベストを使いすると防風防水が強化されなかなか快適に使えました。暖かい時期ならけっこう使えそうです。

しかしこれもやめました。

雨の登山道でタイベックジャケットを着たまま転倒し、真っ白なジャケットが泥だらけになりました。洗濯しても汚れが落ちず、これでは街中を走りにくい。タイベックは安いからといって、汚れるたびに買い替えるわけにもいきません。

さらにやはりタイベック自体の防水性の低さ、ビニールベストの耐久性など不安も残ります。下半身問題も解決していないため、夏ならまだしも秋冬は厳しそうです。

何より道具の数が多くて手入れや準備に鬱陶しさがあります。トレントフライヤー期にも感じていましたが、もっとシンプルなほうがいい。ギミック的過ぎるのは脳が受け付けない。なんだかんだとこれがいちばんの原因ですね。

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ほしいレインウェアってどんなのだ

自作マッドガードが装着されたグラベルバイクと人

条件をざっとまとめました。

・街でも違和感がない見た目で防寒着として積極的に着れる
・シンプルでギミック的すぎない
・高性能な防水透湿素材
・ブランドや素材の信頼性
・それなりに軽くそれなりに耐久性がある
・自転車と登山に対応できる汎用性
・スーツ型
・ベンチレーションがある
・手入れや修理次第で長く使えそう

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結局モンベルのストームクルーザーにした理由

モンベルのストームクルーザー

ゴアテックス嫌いをこじらせていたためタイベックを使いこなすことに躍起になっていましたが、今どきゴアテックスを始めとしたハイスペックな防水透湿素材を使わないほうが無理があると正気に戻りました(修理しにくい靴だけはいまだにゴアテックスを使いたくない)。

で、ゴアテックスを解禁した上で選んだのがモンベルのストームクルーザーです。中古で安く購入しました。発売が2015年あたりの少し古めの個体です。改造前提なので、いきなり新品を買う勇気はありません。

選定理由は上記の条件におおよそ一致したことに加えて、1982年から長年定番として君臨してきたことにあります。

参考:モンベル ストームクルーザー 進化を続けるレインウエア、36年変わらぬ姿勢

道具探しがめんどくさいから定番を選ぶ

最近の道具の選び方は、長年多くの人に支持されている定番品を自分好みに改造していく方向になりつつあります。それか一から自分で作っちゃう。もうね、星の数ほどある製品のなかから探すのめんどくさい。

定番品は尖った製品よりかは、同カテゴリーの中でバランスが取れた製品が多い印象があります。私の志向は極端ではなく、定番品のバランス感覚と近いと感じています。なので定番品から選んで改造するほうが理想の道具を得られるし、てっとり早い気がするのです。

加えて修理しようがない壊れ方をしたときに、定番品ならいつでも同じものを入手できます。もし自分のありとあらゆる要望に100%と合致した道具があったとしても、壊れたときに同じものが入手できないならば、その道具の性能を100%出し切って使うことができません。壊したくないもん。

だから定番品が購入時点で理想の道具から少し離れていても、改造して好みに合わせていくほうが性に合っていると思います。コロコロと道具を買い替えるのはかっこいいと思っていないし、修理しながらボロボロになるまで使い込みたいタイプなので、自分で手を加えてガンガン使うほうがワクワクするし、私にとってはかっこいい。

ベンチレーションは後付けする

レインウェアの条件にベンチレーションを挙げていますが、ストームクルーザーにはベンチレーションがありません。改造前提でストームクルーザーを購入しました。

ベンチレーションがほしいならモンベルのトレントフライヤーでいいんです。脇下のファスナーを開放することで内部の湿気を放出できて、防寒着としても使いやすかったです。しかしその脇下のファスナーが気に入りませんでした。バックパックに収納しにくくなるし、私にとって少しギミックが過ぎる。もっとシンプルがいい。ファスナーを開けて換気するかどうか悩みたくない。

だからベンチレーションがあるトレントフライヤーではなく、ストームクルーザーを選びました。

ベンチレーション増設は、

・ダブルファスナー化
・脇下にハトメ穴
・ポケットをメッシュorハトメ穴

以上の3つの案があります。改造次第、また記事にします。

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