自転車を山に担ぎ上げるような遊びをしています。移動は家から山まで自走しているので、山に遊びにいくといっても舗装路を走ってる時間も長いです。だから「山まではレインウェアやクッカーなどの荷物は自転車側に預けて、山では担ぎやすさ重視でバックパックに荷物を移す」というツーリングスタイルを取っていました。ちゃんと比較したわけじゃないですが、疲労を考えると理にかなってるのかなと考えまして(もちろん行程によるだろうけど)。
ところが最近はキャリア類を全て取っ払って、バックパック1つ背負って山に行こうと画策してます。日帰りでも泊まりを伴う場合でも。山を交えた自転車遊びを始めたときはバックパックのみでしたんで、当時のスタイルに原点回帰ということで。この記事ではその考えに至った理由をメモとして残します。
積載がどうだとか迷走してたから水と工具以外の荷物をバックパックに積載を移したけど、もっとバックパックに比重を移そうかな。「バックパックで背負い切れない状況を経験して始めて自転車側に分散」でいいような気がする。重さ的には無駄がないし、シームレスに街から山に入れるし、担ぎは楽になるし pic.twitter.com/f2xvQP1F1V
— モージュー (@yama_chari) August 2, 2021
そもそもキャリアを使いだした理由
もともとバックパックのみで自転車に乗ってましたが、いつしかキャリアを使うようになりました。体を軽くしたいっていうよりも、キャリアにどかっと荷物が積まれてる自転車ってかっこいいなと思ったってのが理由だった気がします。リアじゃなくてフロントに積んでるのが好き。
そこでブラックバーンの「ローカルデラックス フロントorリアラック」という、前後どちらにも取り付けられて、幅の調節もできるキャリアを買いました。愛車のマディフォックスMFBには普通のキャリアは付かなさそうだったんで、幅を調節できるキャリアはいいなってことで。
でもすぐに使わなくなりました。溶接には詳しくないけれど、すっごい雑な造りに見えたからです。そしてレビューにも似たような指摘があって、不安だから取っ払いました。
次に買ったのがブラックバーンのカーゴケージです。フロントフォーク横に荷物が括られてるのが最高にかっこよくて、マディフォックスに絶対に似合うぞ~と。あとお値段もお手頃で評判もよさそうだったからです。カーゴケージは何年か使い続けてるほどには気に入ってます。
とまあ、キャリアを使いだしたきっかけはかっこいいからというのが主な理由で、フィールドに繰り出して必要に迫られて導入した道具ではなかったんです。そのため今回バックパックスタイルを試してみようと思えた前提として、キャリアを取り外してもそこまで不便はなさそうってのがあります。遠い記憶によるとバックパックのみのツーリングもそこまで苦に感じてなかったですし。
そして見た目や好みよりも、自転車を連れ出して経験を積んで必要に感じた装備を組みたいっていう心境の変化が大きいですかね。好みを完全に度外視するってわけじゃなく、機能と好みのバランス感や優先順位が変化したって感じですかね。いままでよりは機能優先で装備を組みたくなった。そのためにバックパックのみのスタイルに原点回帰するのがいいと思ったんです。
キャリアは山ではただの重りになっていた
体力と行程的に日帰りは厳しいから泊まろうと思って道具詰めて行ったけど、天候が崩れるってことで早々に切り上げ日帰りになった。
悲しい背中… pic.twitter.com/v1hJgpyEny
— モージュー (@yama_chari) June 24, 2021
これまで荷物の積載は舗装路ではキャリアに、担ぎを伴う山道ではバックパックに移し変えて背負うというスタイルを取ってました。舗装路で背負う重量が少なくなるので、市街地では身体的な負担は減っていたと思います。また担ぎのシーンでも車体が軽くなることで取り回しやすくなり、これまた体力温存に繋がってたはずです。加えてバックパックに装備をまとめていれば、自転車を崖に落としても装備を失わないので、生存率が高くなるだろうという狙いもあります。私は単独行動ばかりですんで、リスク管理は大事。
しかし「舗装路と山で荷物を移動させるスタイル」で気に入らないことがありました。荷物の移動の手間、キャリアにちまちま括りつける手間、担ぎ方に制約が生まれるなど。そしてバックパックスタイルに原点回帰しようと思わされた最大の理由が担ぎでキャリアがただの重りになっていたことです。
舗装路では積載装置として役に立っていても、山ではキャリアはただの重りだったんです。それがどうも気に食わなくて、非合理的に感じてモヤモヤしてました。極論ですがどうせ山でバックパック1つにまとめるんなら、最初からキャリアを使わないほうが軽量化できて合理的だなって。
家から山までバックパック1つに積載することで、キャリアはもちろん、固定ベルトやスタッフバッグなども合わせて軽量化できます。フロントフォーク両脇のカーゴケージ、ダウンチューブ下の泥よけを兼ねた積載装置、サドルの泥除け兼サドルバッグを全て取っ払えば500g以上の軽量化になるはず。
タイヤ交換で軽量化の恩恵を知った
川泥狐 pic.twitter.com/5mADcIkYTO
— モージュー (@yama_chari) July 25, 2021
これまでは軽量化なんてそこまで深く考えていませんでしたが、そんな考えを改めさせられる出来事がありました。
以前ブロックタイヤからグラベル系のタイヤに交換して、前後それぞれ約600gずつの軽量化に成功したんです。するとハンドルを持ち上げたりサドルを持ち上げたりするのがすごく楽になったんですよね。たかが600gでここまで変わるとは思ってなくて、タイヤ交換がきっかけで軽量化の恩恵の大きさ、また担ぎシーンでのキャリアの負担がバカにならないかもと考えるようになりました。
【まとめ】バックパックありきの装備構築をする
このあと雨に降られたんだけど、バックパックの外側に付けた座布団のおかげで内部がほぼ濡れなかった。キャリーザサンを雨蓋の上に装着しても同じ効果があった。完全に防ぐのは無理だけど pic.twitter.com/ryll64hjL7
— モージュー (@yama_chari) June 26, 2021
市街地と山の負担のバランスをどう取るかで積載方法の最適解が変わるでしょうが、私の場合は担ぎやリスクの観点から「山では必ずバックパックにほぼ全ての荷物をまとめる」という前提があるので、
・バックパック1つにまとめるのが最軽量
・コンビニや電車など逃げ場がある市街地よりも、逃げ場のない山で楽したほうがいい
といった理由でバックパックスタイルに原点回帰してみます。それで不満を感じたら、キャリアやフレームバッグなど少しずつ足して積載を分散していくつもりです。
あくまで必携のバックパックありきで装備構築した方が無駄がなくてよさげ。バックパックオンリーで厳しいと感じて初めて荷物の分散を考えることにします。愛車のマディフォックスはダボ穴があるからつい使いたくなっちゃうんだけどね。
俺がリアキャリアだ!
— モージュー (@yama_chari) August 3, 2021