自転車のサドルが下がる!試した対策と最も効果的だった方法で書いたように、サドルのずり落ちにはBBBのポストフィックスが最も効果的でした。一見するとただのシートクランプのようなんですが、その正体はシートポストに取り付けてつっかえさせることで、サドルが下がるのを防ぐというアイテムです。
シートクランプの上に付いてるのがポストフィックスです。サドル対策でポストフィックスを試す前にダクトテープを巻いたりしてたんで上の画像は汚いですが効果は抜群。重さはわずか6g、シートポスト外径27.2mmと31.6mm用に2つのサイズがラインナップされています。
ポストフィックスを使う前は10km走ればサドルがcm単位で下がっていて、1回/hのペースでサドル調整が必要でした。実際は10~20分ごとに調整し直してもいいぐらい。これがとてもつもないストレスで、ツーリング中にこまめに調整してるといつまで経っても先に進まないし、かといって調整の頻度を落とすとサドルが下がったまま乗ってる時間が長くなり疲れるし鬱陶しい。
だから遠くに出掛ける気にならなくて、いつも近所ばかり。しかも近所だと同じ道の見慣れた景色ばかりで飽きるし、近所を走るだけでもサドルは下がるから、いつしか自転車に乗らなくなっていました。そんな私を救ってくれたのがBBBのポストフィックスで、いまではこれなしじゃ自転車に乗る気になれません。
この記事ではBBBのポストフィックスを導入して感じたことを書きます。cm単位でサドルがズレてた身からするともはや絶対に手放せないアイテムなので、ポストフィックスから受ける恩恵はかなり大きいです。もちろんデメリットもありますが、サドルが下がらないことのほうが重要なので気になりません。
※cm単位でズレてた身からするとポストフィックスには大きな効果を感じていますが、サドルが下がる原因や程度によっては効き目が変わるかもしれません。自転車のサドルが下がる!試した対策と最も効果的だった方法で書きましたが、私の場合はシートクランプ交換や滑り止めよりは遥かにポストフィックスのほうが効果があったってだけです
詳細(サイズや重さなど)
・BBB ポストフィックス[BSP-97]
・サイズ・・・27.2mm、31.6mm
・重さ(27.2mm/公式サイトより)・・・5g
・重さ(27.2mm/ボルト変更後の実測)・・・6.1g
・使用する六角レンチ・・・2.5
付属のボルトはなめそうだったので、ホームセンターでステンレス製のボルト(M3×12)に交換しました。また付属のボルトは紛失したので正確な重さは不明ですが、おそらく公式サイトの説明通りの5gに近い数字だと思います。まあボルトは交換したほうが安心感がありますね。
代替品
BBBのポストフィックスが在庫切れの場合、似た商品にTNIのシートポスト用ストッパーがあります。使ったことはないですが。
ツーリングからカスタムまで楽しめるようになった
ポストフィックスを取り付けてからはサドルが全然下がらないから、自転車に乗る頻度、距離が激増しました。ツーリングはもちろん、買い物でも自転車を使うようになったし、意外だったのはメンテナンスやカスタムなど自転車全般のやる気が出てきたこと。ずっと後回しにしてた輪行にも初挑戦しちゃったり。
サドルが下がっていたころは「どうせサドルが下がるからカスタムしても仕方ないや」「サドルが下がって鬱陶しいから輪行の練習をしたってどこにも行かず意味がない」っていう考えが心のどこかにあったんでしょうね。サドルが下がるんだからほかに何をやったって無意味だって。
サドルバッグを取り付けられるようになった
なんの荷物を背負わなくてもズルズルとサドルが下がっていたので、当然サドルバッグなんて取り付けられませんでした。サドルバッグを取り付けようものなら、サドルのずり落ちは加速しタイヤと干渉してまともに走れないのは容易に想像できたからです。だからフロント中心に積載装置を増やさざるを得ませんでした。
それがなんということでしょう。ポストフィックスを取り付けてからは余裕でサドルバッグを取り付けることができています。輪行袋や工具、リサイクルショップで購入した服を入れてもサドルがズレないし干渉しない。
重いバックパックを背負えるようになった
前回の書いたMTBに取り付けたキャリア類を全て外してバックパック1つで山に行ってみるでは、ツーリングの積載はバックパック中心に組み立てると書きました。山で自転車を担ぎ上げるときにキャリア類がただの重りになっていたからです。
そもそもバックパック中心の積載をしようと思えたのは、BBBのポストフィックスのおかげでサドルが下がらなくなったからという事情が大きいです。以前のサドルが下がりまくる状態では、とてもじゃないですがバックパックにキャンプ装備を詰め込んで100km走る気になんてなれませんでした。1gの荷物も背負ってなくても30分持たなかったんだもの。
いまでは100km近い距離をバックパックを背負ってサドル調整なしで走り抜けることができます。
サドル調整の手間が増える
クランプが1個→2個に増えるので、単純に1回のサドル調整にかかる手間と時間が増えます。サドルが下がりにくくなったおかげでトータルで言えば調整にかかる手間と時間は激減しているので大したデメリットではないんですけどね。
ただ荒れた山道を下る場合、サドルを下げたいんですよね。下りではサドルを下げて身動きを取りやすくすると、路面状況に合わせて体重移動をしやすくなりますんで。このように積極的にサドル高を変えたい場合、ポストフィックスは手間に感じます。逆にサドルを常に同じ高さにキープしたい場合は、大した手間に感じないと思います。
いまはDKGのシートクランプも六角レンチを使うタイプなので、こいつをクイックに変えればマシになるはず。まあ自転車を山に担ぎ上げるなんてニッチな遊びですから、99%の人には関係のない話ですかね。
わずかに車体重量が増える
1つ部品が増えるので、当たり前ですが重量が増えます。たった6gでサドル高をキープできるのであれば喜んで付けますが、1g単位で軽量化したい人には向いてないかな。サドルが下がる原因を特定して、最軽量の方法で対策するのがよさそう。
[まとめ]サドルが下がる自転車ライフなんてもう勘弁!BBBのポストフィックスは手放せない
BBBのポストフィックスがない自転車ライフなんてもう考えられません。サドルが下がるのは、自転車から離れる原因になるほど大きなストレスでした。
だって30分に1回はサドル調整をしたくなるような状態でツーリングなんて行けないぜ。釣りなら5投に1回根掛かりするようなもんだし、サッカーなら10分に1回ボールの空気が抜けるようなもんじゃないかしら。例えが正確かはわからないけども。
そんなストレスからポストフィックスは解放してくれました。おかげで自転車と過ごす時間も距離も増えたし、以前より確実に自転車が楽しい。10kg以上のバックパックを背負って数十kmもサドル調整なしで走る抜けられるなんて、いまだに信じられない。ポストフィックス導入後はツーリング途中でサドル調整したくなったことなんて1度もないですからね。
サドルのずり落ちに悩んでいるなら試す価値ありです。もちろんサドルが下がる原因によっては100%効くと断言はできませんが、もし私がまたサドルが下がりまくる自転車を納車したら確実にポストフィックスを導入するはずです。それほど絶大な効果がありました。