山チャリ(山と自転車を絡めた遊び。勝手にそう呼んでる)で使うために、サロモンの XA COMPACT CAP を買いました。これまでは登山で使ってたノースフェイスのゴアテックスハットを主に使用してたんですが、登山口までのアプローチに自転車で舗装路を走るとなると、ハットの空気抵抗が気になりまして買い換えることに。
買い換えるのはどんな帽子でもいいわけでなく、ハットほど空気抵抗を受けないことを始め、いくつか条件がありました。この記事ではその辺の事情を書きつつ、ちょろっと山チャリで使ってみた感想とか触れていこうと思います。
1.ツバが上がるキャップ
まずはツバの角度を変えられるキャップであること。自転車用のサイクルキャップなんかはそういう仕様が多いんですかね。
キャップである理由は目の保護目的です。自転車で道路を走行中に虫が目に入ることを防いだり、日差しや雨を防いだり。以前、自転車に乗っていてメガネの隙間からカナブンらしき虫が目に直撃し病院へ行ったことがあり、やはりツバ付きがいいなと。となるとハットより空気抵抗が少ないキャップに決まり。
そしてキャップの中でもツバが上がるものがいい。視野を広く取りたいときに便利そうなので。MTB(マウンテンバイク)を担いで山頂まで上げるような遊びをしているので、登りはけっこう大変なんです。ハットやただのキャップを被っていると顔をけっこう上げないと上方向を見にくくて、地味に体力を削られてました。だからツバを上に向けれるキャップがいいんじゃなかろうかと。
実際にサロモンのキャップを使ってみたところ、ツバの角度を変えれるのは正解だったかもしれないと思ってます。舗装路では目の保護でツバを下げ、山では視野を保つためにツバを上げるというのが、なかなかいい。
2.ヘルメットの下に被れるようなもの
いまはミドリ安全の簡易ヘルメットを使用しています。コイツは帽子の下に被るヘルメットなんですが、いずれ自転車用のちゃんとしたヘルメットを買う可能性があるので、そのときに備えてできればヘルメットの下に被れる帽子がいいなと。普通のキャップだと頭頂部にポッチが付いてたりするので、そういうのじゃなくもっと薄手でさ。まさにサイクルキャップみたいなやつ。
もともとサイクルキャップを中心に探してたんですよ。ツバは上げ下げできるし、ヘルメットの下に被れるしさ。けどデザインがどうも派手というか、スポーティーというか、レーシングっぽいというか…。そういうのもいいなとは思うんですが、できればもっとシンプルデザインのがよくて。
3.ヘッドネットと組み合わせて虫除けできること
虫が本当にダメで、とくに蜘蛛がダメ。蜘蛛の巣もダメ。なので山に入る上で虫対策ってのは必須です。服はできるだけ肌を露出しないように工夫してますし、顔周りはヘッドネットを被って防いでます。帽子のツバがあると顔とネットに距離ができて、つまり虫とも距離が取れます。
ヘッドネットのおかげで顔面にでっかい蜘蛛が張り付かずに済んだこともあり、新しい帽子を買うならヘッドネットと組み合わせられることが必須条件。そういう意味では全周にツバがあるハットは安心なんですが、空気抵抗問題もあり、不安ながらキャップで試すことに。
といっても、だいたいのキャップなら問題なく使用できるはずなので、ここでツバがないニット帽がはっきりと除外された形です。あとはやけにツバが短いキャップじゃなけりゃなんでもいいかなと。
サロモンの XA COMPACT CAP に決定
サイクルキャップ系はデザイン的に好みではなかったので、トレラン系から探すことにしました。それで最初はOMMのトレイルキャップをメルカリで買ったんです。ちょうど安く新品が出てたし、バックパックはOMMのクラシック32を愛用してますし、OMMってなんか好きで。
で、いざ箱から出して被ってみると、めちゃくちゃ小さい。頭に乗っかってるだけというか、野性爆弾のくっきーさんみたいになりました。ツバも短くてヘッドネットとの相性もよくなさそうだったし。ということですぐに出品して売却。
どうしたもんかと迷っていると、そういえばOMMの以外のトレラン系はチェックしてないなと気づきました。それで頭にパッと浮かんだサロモンを調べるとすぐにヒットして、ツバは上がるしヘルメットのインナーにできるしツバの長さも必要十分かなってことで買ったのが XA COMPACT CAP というわけです。
正直キャップなんて条件さえ満たせばなんでもよかったんですよ。サロモンのはお手頃に思えたし、Amazonで売ってて買いやすかったから。返品無料ってのもよかった、OMMの悲劇が繰り返されないようにさ。
XA COMPACT CAP は軽いしメッシュで涼しげだったのもよかった。薄くてメッシュだったので虫刺され等が気になりましたが、帽子の下のヘルメットはミドリ安全の簡易ヘルメットを被る予定だったので、頭皮との距離が生まれ虫刺されは問題ないだろうと判断。なんならヘルメットの構造とキャップのメッシュのおかげでかなり涼しく蒸れないんじゃなかろうかと。不安を挙げるなら耐久性ですかね。
軽く使ってみた感想とか
で、何度か市街地や登山道で使ってみましたが、概ね満足。まずスピード出してもハットのように脱げることはありませんでしたので、空気抵抗はかなり改善されたっぽい。
そしてツバの上下で目の保護、または視界の確保のモードチェンジは便利でした。やっぱりツバが上がるのがよくて、顔をたくさん上げなくても視界が広く保たれるので無駄に体力を消耗しない感じはあります。木々に囲まれた登山道ならツバを上げて、日が差す開けた場所に出たらツバを下ろすという使い方かな。
ツバを上げた状態でヘッドネットを装着しても問題なし。
ミドリ安全のヘルメットと合わすと頭は蒸れなかったし、これも目論見通り。本格的な夏場に使ってどうなるかってのはこれから確かめたいところですね。
また雨でヘルメット+キャップの上にヘッドネット、さらにフードを被っても問題なく使えたのは一安心。
あと、これから不満に感じる可能性があるのがツバ。ツバがグニャグニャと曲がるほど柔らかいから、自転車でスピードを出すとツバが風に押されて顔側に垂れてきて、視界を遮られました。完全に想定外。かといって顔を少し上げて垂れないように調整すると、今度はツバが根本から完全に上がっちゃって、目の保護になりません。対策としてキャップを横にずらして視界を確保するようにしてるんですが、長期の使用でどう感じるか。バッグ内に仕舞うには便利なツバなんでしょうけど。
とりあえず現状では「今すぐ買い替えたい!」ってほどの不満はなく、これからも使い続けるつもり。また使い込んだらレビューしてみます。
※追記:やっぱり嫌になって、キャップを買い替えました↓